若さ元気の秘訣はそこにアルん!

定年後も若々しく生き生きと生活できる秘訣を看護師の経験をもとに探求していきます

車椅子で入店拒否された乙武さんにもう一度学ぶ

五体不満足】の著者として有名な、乙武 洋匡(おとたけ ひろただ)さんが近頃、話題騒然になっています。ちょっと久々に聞く乙武さんの名前。

ことの発端は、とあるイタリア料理店から車椅子のため入店拒否されたと、自身のブログやツイッターで、その料理店の実名までも公開したことにありました。

かなり双方ヒートアップした模様ですが、お互いが陳謝することで事態は収束に向かっているとのこと。でも、この騒動が波紋を広げたおかげで、ノーマライゼーションというものを、私の記憶の隅から呼び戻してくれました。

しばらく乙武さんのことが記憶から遠ざかっていましたが、先天性四肢切断症という重いハンディを抱えていても、明るくハツラツとしたその生き様からは、障害者のみならず、健常者たちにも勇気と希望、そして元気を与えてくれました。

本来あるべきバリアフリーとは何なのだろうか?という社会問題にまで及んだ、15年前の乙武さんの著書に、当時はホントに衝撃を受けましたね~。

さて、今回の乙武さん騒動ですが、ノーマライゼーションという社会福祉の理念を、いま一度復習させられました。

ノーマライゼーションとは、「社会で日々を過ごす一人の人間として、障害者の生活状態が、障害のない人の生活状態と同じであることは、障害者の権利である。障害者は、可能な限り同じ条件のもとに置かれるべきであり、そのような状況を実現するための生活条件の改善が必要である」というものです。

一昔前の日本からみたら、バリアフリーのトイレや、ユニバーサルデザインの自販機やエレベーターなど、障害があっても暮らしやすい環境が、すいぶん整ったと思いますし、そういう環境があって当たり前にさえ感じるようになりました。

しかし、今回の乙武さんの話題で、それでも未だに障害者に差別を持ったり、環境を整えぬまま経営を続けているお店も、まだまだあるんだなぁ~ということが浮き彫りになりましたね。

でも、乙武さんがイタリア料理店の実名まで出しての、中傷的な抗議のやりかたは、障害者であること、有名人であることを利用した横暴かと、とられかねないでしょうから、そこはちょっと私も手をたたけません。

ノーマライゼーションが当たり前になることはとても喜ばしいですが、こういった問題が世間一般に出てこないと、いつの間にか不当な障害者差別が蔑ろにされそうな懸念もあるので、乙武さん、忘れた頃にまたヨロシクお願いします。できれば正々堂々と!

乙武さんの一連の騒動を知りたい方はこちら→http://ototake.com/category/mail/

Copyright © 若さ元気の秘訣はそこにアルん! All rights reserved.